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2007年10月03日

共済事業システムについて

 上の娘が入院し手術をしました。元気ぴんぴんな娘だったので、健康においては、突然何が起こるかわからないと感じた出来事でした。先日、その時の入院と手術の「たすけあい」共済の支払申請をしました。加入してかなり経つため、保障の内容もすっかり忘れていましたが、入院と手術合わせて思いのほかたくさんの支払を頂き、びっくりするやらありがたいやらでした。「たすけあい」共済の良さは、組合員さんの声でも頂いていたことですが、自分が実際に支払を受けて、この制度のありがたさと内容の良さを実感として感じることができました。
 忘れがちなことですが、支払を受けることができるのも、共済に加入され掛け金を払っているけれども、支払を受けずに健康に過ごされている組合員さんがいるおかげです。このことに感謝したいと思います。コープみやざき方針書にも“たとえ自分が支払を受けなくても(自分の)掛金が「不幸にして事故や病気になった人に役立ってよかった」と思えるような制度・運用になっているか”とあります。お互いに困ったときに助け合える制度という根本を忘れないようにしたいと思います。   (コープみやざき生活事業本部長 岩﨑 健)

 共済や保険金詐欺などの報道を聞くと、だまし盗られた共済元受団体や保険会社は気の毒だな、といつも思っていました。この岩﨑さんの雑感を読んで、本当の被害者は、共済元受団体や保険会社というよりも掛け金を払っている“加入者”なのだと気付かされました。共済・保険金詐欺をはたらく人は、おそらくそのことに気付いていないでしょう。気付いていれば、その人の良心と周りの目で、心のブレーキがはたらくはずです。普通、制度全体が見えないので支払いの原資がどこにあるかがわかりません。ですから、「私の掛け金が盗られた」ことに気付かず、加入者が怒ることもないでしょうから。
 もしかして、共済や保険の制度運用に携わる人であっても、そのことに気付かず、元受団体・保険会社が支払ってあげていると思っている人がいるかもしれません。。制度全体をみせられていないとなかなか気付かないと思いますので・・・・。

 共済の制度・個々のコースを設計し運用していくシステムに、それが組み込まれ、支払いを受けてありがたかった場合、ありがたいと思う感謝の心をどこに寄せればいいかがわかるようになっていれば、「善の循環」がそこに生まれ、助け合いの心が社会に広がっていくことにつながるのではないでしょうか。実現が難しいことなのでしょうか? いや、これだけIT技術が発達しているのですから、技術を持った人がその本質を理解し、それを実現する気になれば、難しいことではないような気もしています。どうでしょうかね?