システムではどうしようもないことへの対処の仕方は?
㈱CMSのオーナーである、コープみやざきの店舗で、店長がいつも悩まされている問題があります。「身体障害者用の駐車場に、健常者が停めていて使えない。何とかしてほしい」という苦情が寄せられることです。駐車場前に「ここは障害者専用の駐車場です」と大きく表示してからその苦情は少し少なくなりましたが、やはり時々寄せられます。その度に店長は悩まされるわけです。そして他から見える身体障害ばかりでなく、見えないところに障害がある場合もありますし、一時的な病気なども考えられます。ですから一見健常者にみえても、健常者とは限らないからなおさら厄介です。コープみやざきでは、女性が多く停めることを配慮して、店舗の駐車場は1台あたりのスペースを少し広めにとっています。駐車場への費用を少なくしているわけではありません。また、何らかの障害で店までいけない場合、駐車場から電話をしていただくと職員がその方を迎えに行くという仕組みも準備し態勢を整えています。でも、この問題は「お金」や「システム」た「運営態勢」の問題というよりか「こころ」の問題であるだけに、これといった決め手はありません。
この問題でもいえるように、たとえ仕組みをつくり、ルールを決めて、システムなどを完備しても、それで「人」を制御することは不可能です。むしろ逆に「人」がそうしやすい条件をつくる一環として「システム」をつくることが必要だと思いました。
障害者駐車場の問題やごみのポイ捨て問題などこの種の問題を、解決に向けてどう接近していくか、何か実践されていることがありましたら、教えてもらえるとありがたく思います。