ITシステムの役割を考える
昨年の11月より、損保会社の満期案内の書類を送った後の対応を、プラスサービス(コープみやざきの子会社・保険代理店)で行うことにしている。以前は、損保会社のダイヤルサービスセンターに依頼をして、フォローコールで条件の聞き取り等をしていただいていた。損保会社のスタッフの対応はきちんとしており、こちらにとっては、かなり助かっていたのであるが、組合員さんにとってみれば、コープみやざきで契約をしたのに「何で東京から電話がかかってくるのだろう」といった不安な心境もあったようだ。そのせいか、こちらに直接問い合わせをする方も多くなり、どこに問い合わせをしていいのかを明確にしたほうが組合員さんにとっては、わかりやすいと思った。
そこで、自動車保険の担当間で話し合い、小茂田マネージャーの確認を得て、すべてプラスサービスで満期対応を行うことにした。以前は、ダイヤルサービスセンターで条件確認の聞き取りをしていたので、こちらから能動的に電話をすることはなかったが、現在は連絡を取ることが増えた。その効果としては、組合員さんと直接お話をすることによって、家庭環境がわかり、県外にいる大学生の息子さんや娘さんがいるとか、もうすぐ免許を取る子供がいるなどの情報を得ることができる。おかげで、免許をとったばかりですぐ車を購入したお子さんの自動車保険の契約をしていただく事にもつながった。
今後も組合員さんと直接話すことにより、組合員さんの暮らしに合った自動車保険を提案していきたいと思う。(プラスサービス 米原浩一さん)
組合員さんの暮らしぶりを知って、いろいろな面から役に立っていこうとする、米原さんの姿勢はとてもいいと思いました。
このようなケースで、㈱CMS・ITシステムの役割はいったいなんだろうかと考えてみました。新宿歌舞伎町の商売はともかく、そのほとんどが組合員さんや顧客との継続的助け合う関係性を前提としています。生協・会社と組合員さん・顧客との、助けあう関係性は人を介してでしか構築できません。
紹介した事例は、一見手間がかかりコストが高くなりそうに見えますが、これから長期に何年も契約が続くとすれば、コスト比率はさがります。逆に、目先のコストが安くても契約が短くなればコスト比率は高くなります。
したがって、ITシステムの役割の最大のことは、事業組織・職員と組合員さんや顧客との良好な関係性を高めるための支援ができることではないかと思っています。その方向性のなかでコストダウンを図ることは当然ですが・・・。
コメント
毎回椎木さんの記事を楽しみにしてます。目先のコストにとらわれない、組合員優先の経営?私には少し難しい問題でした。でも、何となく分かります。みんな頑張ってるんですね。私も、いろんな理事さんを見習って、もっと勉強しなきゃ。また来ます(^^)
投稿者: 今村 | 2007年03月05日 11:53