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2007年08月28日

今日食べるものがないから売って欲しい

三週ほど前、通りすがりに声をかけていた、おじいちゃんから電話がありました。「生協がしたいからきてほしい」と。早速訪問した地域責任者Sチームリーダーを待っていたのは老夫婦でした。おばあちゃんは家から出られないくらい身体が不自由で、おじいちゃんは電動イスでしか外出できない状況でした。おじいちゃんは「今日食べるものがないから何か売って欲しい」と言われました。(延岡・高千穂エリア週報より)

Sリーダーは、すぐに必要な物を買ってきてあげました。そして丁寧に説明し納得して、共同購入の利用登録もして頂きました。老夫婦に喜ばれたことと思います。

お店が増え、商品も充実していても、買い物に行けないことには、必要な物は買えません。元気でいて、車を運転して自由自在に買い物にいけるうちは、「今日食べるものがない」という状況は、なかなか想定できません。核家族化が進み、歳を重ね、身体が不自由になっても、施設に入れず、買い物に不自由している人は、結構いるかもしれません。家業で一日家に居て買い物にも出れない人もいるでしょう。子供が小さく買い物に行けない人もいます。運転免許がなく、タクシーで買い物に行っているという人もいました。

そんな人に役立っているのが、共同購入(戸配)というシステムです。これは家に居ながらにして、日常生活に必要な商品の買い物が出来ます。私もしばらく「共同購入生活」をしましたが、贅沢いわなければ、共同購入だけで一応の生活が出来ます。そのような人たちには本当に役立つシステムです。

共同購入(戸配)システムをライフラインとしている人にとって、最大の危機は、共同購入(戸配)事業が続かなくなることではないでしょうか。だとすれば、共同購入(戸配)事業の最大の使命は、大きくすることよりも「もっとよいシステムが出来るまでは必ず継続し役割をはたすこと」だと思います。

㈱CMSは、そのことを肝に銘じて仕事します。