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2007年07月25日

季節の感じかた

早くもクマゼミ(ワシワシ)のせわしない鳴き声が、早朝からラジオ体操の音楽に混じって、聞こえてきました。 

私が小学生(福岡県行橋市に在住)の頃、蝉が鳴く順番は、ニイニイゼミ、アブラゼミ、クマゼミ(ワシワシと呼んでおりました)、ツクツクホウシというふうに決まっていました。ニイニイゼミは夏休みが始まるぞとワクワクし、暑い盛りはアブラゼミの喧騒を聞きながら遊びに熱中し、クマゼミ(ワシワシ)が鳴きだすと「夏休みの友」が気になり始め、ツクツクホウシの声を聞いてあせってくる、そんな感情も伴って思い出します。

宮崎県宮崎市と福岡県行橋市の緯度の違いでしょうか? それとも地球温暖化など気象環境の変動でしょうか? 

今日、高鍋店の竣工式でしたので、大久保理事長の車に乗せてもらって、高鍋店に行きました。稲が色づき始めており、お盆前には収穫され、早場米として出荷されます。子供の頃は10月でしたから、2ヶ月超も早く収穫されます。稲の場合は品種改良でそうなってきているのでしょうが・・・・。

季節感が年毎にずれてきているような今日この頃、季節感の軸をどこかに定めないと落ち着きません。季節感を感覚的にとらえようとしても難しくなりました。やはり星の運行計算による24節気など、理論的季節をベースにしていくしか方法がないのでしょうか? 季節感をどう感覚的にとらえていけばいいのでしょうか? 

「私の季節の読み取りかた」など自分流がありましたら教えて下さい。よろしくお願いします。

2007年07月18日

人の振り見て 我が振り直す

研修会の昼食を手配しようと、あるスーパーの店舗①に弁当の問い合わせをすると…『すみません…その日は2日とも行事が重なっておりまして、数百の予約が入っているので、よろしければ他を当たっていただけないでしょうか…』との事でした。「しょうがないよな…」と思い、その会社の他店舗②に同様の問い合わせをしたところ、今度は『すみません。基本的にお弁当の配達予約は1週間前のご予約で、1万円以上でないとお断りしているんですよ…』との事でした。これまた「ギリギリになったのは私の責任だし…しょうがない」と思いながら、手配しないわけにもいかず、更に同会社の他店舗③に同様に問い合わせしました。今度は少し確認の時間を空けた(予約状況を含めマネージャーさんに確認をとっていただいた様子でした…)後、『良いですよ!ありがとうございます!!』と快くお受け頂きました。
ホッと一安心した後に、②番目の店舗の対応だけは"どうしてだろう?"と気になりはじめました。「何故気になのかな?」と考えてみると…・・・②番目の店舗だけが、“なぜ駄目なのか?という理由”が、決まりごとであること以外、私に伝わってこなかったからだと思いました。非は私にあり、どの店舗も対応は丁寧だったのですが、“1週間前でないと…”とか“1万円以上でないと…”という決まりごとを説明されても“なぜ駄目なのか?”という店の理由が分からないから、気になったのです。そして“他でも断られて困っている…”“人数も多いので…”等々、こちらの状況も聞かず、決まりごとだけを事務的に説明されて終わったこともあり、釈然としなかったのだと思います。
その時!「日頃の私たちの対応は大丈夫かな?」と考え、「ハッ!」としました。電話を受けるなり「すみません…注文用紙はその曜日でないと間に合わないんですよ…」とか「キャンセルは無理なんで返品して下さい…」、「その商品は欠品になったんですよ。お詫び文が入っていなかったですか…」など、相手の状況や思いを聴こうともせず、こちらの都合だけで決まりごとを伝えている場面を目にすることもあります。相手に思いやりを持ち、気にかけることが出来れば、このような対応にはならないはずです。改めて、相手のことを気にかけ、状況を掴み、思いやりの心で、たとえ出来ないとしても、組合員さんへ、出来ない訳を、相手が納得するように、丁寧に具体的に伝えていくことの大切さを感じ、相手を思いやれるような仕事をしていきたいと強く思いました。(岩切彰人エリア長)

相手の言葉に腹が立ったり、納得できなかった場合、それにとらわれてしまうと、そこから何かを学ぶことが出来なくなります。私がよく陥るところです。自分はさておいて、相手の反省と変化を求めます。よくよく考えると、他人と過去は変えられないのですが、ついついそれを求めてしまうものなんですね。ここが岩切さんの偉いところです。腑に落ちない対応から、自分(達)の日常を振り返り、同質の誤りを自覚し、そこからそうならないように、自分の行いを正していくのです。

コンピュータを相手にしていると、命令はきちんと聞くし、思いどおりに操作も出来るし、自分のミスをコンピュータからせめられることもありません。コンピュータに対して、人はその絶対支配者なのです。ですから、コンピュータ相手の仕事をしていると、知らず知らず「相手を操作する思考」がわが身に染み付いてくる可能性があります。

人の振りみて、我が振り直せ(いろはカルタ)という格言を、あらためて思い出させてくれた事例でした。

2007年07月17日

システム構築にあたって“心”を先行させる

よろずサービスは片田さんが担当している。先日、小林支所職員の川崎さんから「組合員さんが今日中に庭の草取りをして欲しいということなのですが、何とかならないでしょうか?」という問い合わせがあった。事情としては、その組合員さんのご主人が厳格な方で「今日中に草を取っておくように」と言われ、奥様は困っている状況であった。川崎さんからも「応援者が見つからないときは、私がやります」とまで言われたようで、事態がひっ迫しているのがよくわかった。「今日の今日は無理ではないか?」と考えてしまうところだが、状況が状況だけに、片田さんは、すぐさま手あたり次第に応援登録者をあたりはじめ、ようやく協力していただけ録者を見つけることができ、その日のうちに無事作業を終えることができたということであった。
ここが片田さんのすごいところである。「どんなことでもご相談下さい」とは言いつつも、ご依頼によっては一瞬(ちょっと無理かもしれない)と考えてしまうこともあるのだが、片田さんや、川崎さんのように(何とかしなければ)の思いになったときには、何でもできるものである、とあらためて感じた。よろずサービスの真髄を見たような気がする。この思いを学びたい。 (生活サービスセンター長 ふちがみ ゆきひろ)

ルールや仕組み、システムなどの運用では、運用する人の心のありようで対応は大きく変わったものになります。そして、ルール・仕組み・システム自体を変えていくことにもなります。「相手を思いやれるような仕事をしていきたい」と思えば、対応もそのようになり、ルール・仕組み・システムもそれがしやすいように変えられていきます。川崎さんや片田さんの行動を知って、心のおき方の大事さを改めて感じました。

ITシステムの構築にあたって、システムエンジニアと運用側が一緒になって “その心は?”を何度も問いながら創っていく必要があると思います。システム構築にあたって”心”を先行させる必要を感じさせられた事例でした。

2007年07月10日

原料偽装「牛肉コロッケ」と生協の対応

日本生協連が㈱北海道加ト吉に製造委託していた「・牛肉コロッケ」に、原材料メーカーのミートホープ社が、豚肉や鶏肉を混入させていました。ミートホープ社は生協だけでなく、二十数年にわたり、十数社に対して同じような偽装をしていたと報道されています。それに心を痛めた元役員が、農水省や北海道庁に数度告発しておりました。多くの社員が心痛めるその偽装を、あろうことか社長は「発想力」と自慢していたのだから驚きです。農水省や北海道庁の対応も不可解です。

今日のNHKの報道によると、この肉を使ったコロッケを販売していた生協が、過去に遡って購入した人たちにお金を返し始めたということです。最大手の生協事業連合コープネットでは、共同購入はデータに基づき過去に遡って全額返金し、店舗については申し出によって返金する、ということでした。

日本生協連は早い段階から、このコロッケについては、発売時期(2003年3月)に遡って納入価で全額返金する旨を取り扱い生協に通知していました。この判断はとても早く、各生協で対応を検討するにあたって、充分な時間が取れたのではないかと思います。偽装がなぜ防げなかったかという問題については、根本原因の究明と再発防止が急がれますが、取引先生協に対する日本生協連トップの素早い決断は、評価に値すると私は考えています。

好ましくない事態が表面化したとき、その瞬間のトップの判断・決断にはそのトップの真の価値観・思想が顕れるのでしょう。自己保身的にその場を取り繕い、他に関心が移るのを待つ、というような姑息な対応が目に付きすぎる最近の状況ですから、利用者に対する誠意を持った素早い判断・決断は、私の目に光って見えるのかも知れません。

下の記事は、コープみやざきの対応ですが、この趣旨は、6月26日(火)の通常総会の際に、亀田専務理事の特別報告でされました。組合員さんへ向けた、この判断・決断も早かったと思います。判断・決断にはその裏付けになるデータ・情報が必要です。そのデータ・情報を抽出出来るか?抽出するのにどれくらいの時間がかかるか?が、判断・決断の早さに影響します。2003年3月に遡って、店舗の組合員さんごとの取引データを抽出するのに、かなりの手間と時間が掛かりますが、コープみやざきが素早く判断・決断することに、㈱CMSが若干なりとも役立てたことをうれしく思っています。

それにしても、データや情報は受け取る人・使う人によって歪められたり消されたりする、ある意味無力なものです。しかし、受け取る人・使う人によっては、強力な力を発揮します。データ・情報は人に役に立つように使ってくれる「人間」を必要とします。コープみやざきの仕事をしていて良かったと思わずにはいられない出来事でした。

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【以下のコープみやざきの、組合員さんへの対応は、ホームページから転載しました】
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組合員の皆様へ

日本生協連ブランド商品 「・牛肉コロッケ」原料偽装について、コープみやざきとしての対応をお知らせいたします。

この度は、日生協ブランド商品「・牛肉コロッケ」におきまして、牛肉を使用するはずの原料に豚肉や鶏肉などが混入し、組合員の皆様には不安と心配をおかけし誠に申し訳ありませんでした。日本生協連の立入り検査や、遺伝子検査などの調査結果に基づいて、コープみやざきとしての今後の対応について組合員の皆様へお知らせいたします。
調査結果は以下のとおりです。
日生協で保存サンプル(2006年4月~6月製造)30検体の検査を行いました。30検体中、1検体については豚のみの遺伝子反応。残り29検体全てで、牛、および豚の遺伝子反応があり、そのうち7検体からは鶏の鶏遺伝子も検出され、報道内容を裏付ける結果となりました。
初回発売は2003年3月ですが、「いつの時点から偽装されていたか?」については、現段階では特定できませんでした。

商品代金は返金します。
以上の調査結果から、コープみやざきの供給責任として「コープ牛肉コロッケ」には豚肉や鶏肉等が混入していたこと、2006年以前の商品につきましては保存サンプルがありませんので検査はできませんが、牛肉以外の原料を使用していたことは否定できないことから返金をさせていただきます。
過去の産地偽装、原料偽装への対応は「商品の混入割合と原料の価格から算出した価格差に、お詫び分を加算した金額を返金する」を基本としてすすめてきました。今回の「コープ牛肉コロッケ」につきましては、日本生協連が「過去(発売時期)にさかのぼってすべて単協に返金をする」という判断をしましたので、コープみやざきで取り扱いを始めた2003年以降の店舗、共同購入の全てのデータの抽出を行い、復元できるデータに基づき組合員さんへ全額返金を行ないます。
返金方法は、7月16日(月)にすべてくらしの積み立てに振り替えさせていただきます。

2007年07月06日

うれしいことを素直に喜ぶ

次男の入学前に、(共済部から)ミニハンカチと、鉛筆が届きました。どちらにも名前が入っていて、息子はとても驚いて、「すげぇ~~!オレが一年生になるのが、何でわかったっちゃろうかぁ~~‼ これお祝いやろうか?! それやったら、てぇーげうれしい〰♡」と、大喜び‼ ピカピカのランドセルに、大切そうにしまっていました。こまかな所まで心づかい下さり、本当にありがとうございました。(コープみやざきの組合員さんより)

子供さんが喜んでくれている様子が目に浮かびます。何がうれしいかといって、 私たちの仕事が利用者にこのように素直に喜ばれ、そしてその喜びようを知ることができる、こんなうれしいことはありません。この子のように、うれしいことを素直に喜ぶことが、周りをどんなにか幸せにします。人に喜ばれるように仕事することに心を注ぐことはもちろんですが、同時に「うれしいことを素直に喜ぶこと」を、歳を重ねた今からでも意識してはじめようと思うのです。