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注文書メニューへの組合員さんごと網かけの意味

コープみやざきでは共同購入注文書を、メニュー欄に個々の組合員ごとに過去1年間で買ったことのある商品に網をかけて届けるようになった。その結果一人当たり利用点数が0.3~0.5点増えたという。最近、他の生協から問い合わせや視察が多いようだ。

共同購入注文書の印刷は、コープみやざきの依頼を受けこのCMSで印刷している。ソフト開発や機器の購入に+800万円がかかり、印刷コストも若干上がったが十分に見合う結果になっているという見方だ。そして地域責任者が組合員さんと対話しやすくなり職員からも喜ばれているようだ。

先日行われたコープみやざき総代会では、“カタログでは見落としても注文書で気付き助かる”、“カタログを見る時間がないくらい急いでいるときでも注文書だけで注文できる”などの喜びの声がたくさん寄せられていた。

これが意味することを考えてみたい。

コープみやざきが店舗でやっている“誕生日に買い物に来られた組合員さんがレジを通る際に、○○さま誕生日おめでとうございます!今日は1割引させていただきます!」という企画”のように、個々の組合員ごとに対応することができることである。「皆様」ではなく「○○様」という対応ができるということである。カタログやニュースでは、個々の組合員さんへ対応することは難しい。注文書や納品書や領収書ではそれが可能になる。それを形にしたのが今回の“注文書メニューへの組合員さんごと網かけ”だと考える。

生協では、多くの人を組合員として迎え入れ継続して利用していただいておきながら、過去の履歴をみるのは、未集金のみという、実にもったいない状況になっている。その方の利用経過を観ながらその方に対応していく対応していくことが求められているが、それは地域責任者の記憶のレベルでしかされてこなかった。共同購入事業において経過をみながら個々の組合員ごとに対応していくことが、さらに一歩進んだということではないだろうか。

このことをさらに進めていけば、個人ごとにフィットした注文書が打ち出せる。したがって、組合員さんごとに買う予定がないものをメニュー欄からはずし、字を大きくして見やすく注文しやすい戸別注文書が打ち出せる道が拓けたということではないだろうか。

どのように進化していくか楽しみである。

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