良いシステムづくりのために-生協トップに呼びかける
基本と原則に反するものは、例外なく破綻する【ドラッカー】。実態・将来予測 → 概念化 → 公式化 → システム化 → プログラムへと帰納法的に進めていきます。コンピュータシステムを委託開発する場合、委託側が実態・将来予測 → 概念化 → 公式化 → システム化のプロセスのどこかを省略するか、このプロセスをも委託して任せてしまうことも少なくないように思われます。そして、既成の汎用システムを「カスタマイズ」して使うことが多いようです。コープみやざきも以前それと等しい時期が在りました。時と場合があり一概には言えませんが、カスタマイズをするさいに、実態・将来予測 → 概念化 → 公式化 → システム化という基本と原則を外しているように思います。そうすることによってコンピュータシステムの寿命が短くなったり、実際は求められる業務をこなせていないのに「システムに業務をあわせてください。これ以上求めると高くなりますよ」というに威されたりするケースもあります。
やはり、実態・将来予測 → 概念化 → 公式化 → システム化 → プログラムという「基本と原則」に沿ったプロセスを経ることによってしか、わが組織全体に最適なシステムは出来ないと思われます。少なくとも、実態・将来予測を厳密に読み取るとすれば、システム設計のためのヒヤリングがトップに対してされなければなりませんが、実態はどうでしょうか? そんなことも聴いてこない担当者では、絶対に良いシステムは出来ません。また、そんなものは「システム担当に任せる」というトップが居たとすれば、隠居されたほうが・・・・・。システムがわからなくても、「こういう構想・業務を包含しているのか?」と具体的に確かめるべきだと思います。
生協というユニークな組織は、他が真似したくなるようなユニークなシステムが、もっとたくさん出て来ても良いように思います。このままじゃ寂しいじゃありませんか。一緒にやりましょうよ。