何のためにを5回繰り返せ
コープみやざきの職員Yさんの日報でこういう報告を読みました。「給付の対象外ということで諦めていた組合員さんが、以前担当であった職員Hさんにアドバイスされ申請したところ、すぐに給付が受けられ、すごく喜んだ。その組合員さんは、『たすけあい共済は、本当に組合員さん同士で助け合っていることを実感できた。今度は私が皆さんを助けたいので、更改する時期になったらL4000に変更したい』とおっしゃってくれた」。この日報を読んで、「組合員さんは、けっして自分が得になることばかりを求めているわけではない。人のために役立つことこそ真の喜びなのだ」ということを確信しました。
私たちがシステムをつくる場合、「受け手が真に望むことなのか?」を考慮してつくる必要があります。でもそうなっていないこと多いように思います。なぜそうなるのか?それは、相手が望む表面的な言葉だけに基づいてつくってしまうことに原因があると思います。優れた建築士が、家を設計する場合、その「家族のこれからの生き方」を徹底して聴くそうです。そのためにラフな案を出し、それを見せながら聴くといくつかの意見が出てくる、それを何回も繰り返し、そして専門家としての意見で時には、顧客の見解を否定し、こうしたほうがいいですよ、などの提案をしてまとめ上げていくそうです。
「なぜを5回繰り返す」をもじって、言ってみれば「何のためにを5回繰り返す」ということです。そのことで、本人も気付かない、潜在的な望みまでたどり着いた上で、それを顕在化し設計に取り掛かることが大事だと思っています。家やIT基幹システムなど、建て替えなどしたくないものは、特に・・。
㈱CMSではそのように仕事がしたいと思います。