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店で働く職員の仮説立てを支援する「コンピュータシステム」を構築します

  システムとは〔インプット-作用-アウトプット〕で表されるすべてのものであるとすれば、システムは「コンピュータシステム」「ITシステム」では包含できません。むしろ、システムを有効に運用するための補完として「コンピュータシステム」「ITシステム」があると考えたほうが良いと思います。「コンピュータシステム」「ITシステム」を補完するために人間が要ると考えるシステムよりもはるかに健全だと思います。
  人間を介在させずにシステムを動かす「自動化システム」と、人間の判断・意志を活かすために、それを支援するシステムとでは、「コンピュータシステム」「ITシステム」の構築内容は相当異なるものになるでしょう。
  例えば、店舗システムに「コンピュータによる自動発注システム」があります。過去の経験、売れ数実績を与件として与えて、コンピュータに売れ数を計算させ、それに基づいて発注する方法です。それに対して、コープみやざきでは、オーダーブックを発展させた「携帯端末」で、職員が過去2週間の実績をみて、天気・行事・職員の意気込みなど考慮し、売れ数の仮説をたてて発注します。「人間の仮説による発注システム」とでも言えば良いでしょうか。当然、ハードとしての「コンピュータシステム」は大きく異なりますが、それだけではなく店舗運営組織や仕事分担の仕方、職員の心配りも大きく異なってきます。ですから、どちらの道を選ぶのかは大変重大なことなのです。
  組合員さんのくらしは、そんなに予定通り進むものではありません。むしろ、時々刻々と変わっていくものです。店舗では、発注に狂いが生じることはむしろ当たり前です。ですから「発注精度」を上げるというよりも、仮説に狂いが生じた時にどう対処するかが大事だと思うのです。想定した与件・予測が狂った時、どちらが対処し易いかは、明らかでしょう。また、「自動化度」が高いほど、費用がかさみます。
  ㈱CMSは、運営する人間を支援し補完するシステム構築にこだわっていきたいと思っています。

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コメント

そうですよね、システムの根本にコンピューターではなく、まず人ありきですよね!
素晴らしいお話ありがとうございました!

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