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運動会が中止になったら、運動会弁当の当日キャンセルOK

 運動会には、運動会弁当が付き物ですが、天気の都合で延期になれば、家庭ではその弁当の処置に困ってしまいます。もちろん学校の職員さんが一番大変なのですが、生協でも何とか役立つことは出来ないかと,ズーっと考えられてきました。
 もう4~5年前になりますか、コープみやざきの亀田高秀専務理事が、商業界ゼミナールに参加して、運動会弁当の当日キャンセルOKの弁当屋「芝寿し」さんの話を聴いてきました。石川県金沢市に本社がある「芝寿し」では、その数年前から、天候により中止になる野外行事の場合、「雨天中止キャンセル」が出来るようになっています。主催者が一番頭を悩ますリスクに対して、会社を挙げて対応するとのことでした。「芝寿し」は、決して小さな会社ではなく、受注数も相当の数です。キャンセルになった場合、急いで詰め合わせを変更し、二十数店ある店に分散して処置するのだそうです。普通はやりたくない、頭の下がる取り組みです。
 「これは生協でこそやらないといけない!」という思いで、コープみやざきではH17年から始めました。昨年はキャンセルもなく、注文数も増えました。
 はたして今年、H18年9月17日(日)県内全域台風に見舞われ、ほとんどの運動会が中止になりました。受注数は、昨年の倍、876点、300万円超でした。ほとんどがキャンセルになるはずです。中には、運動会が中止になっても、注文した弁当は引き取ってくださる組合員さんもおりましたが、コープみやざきと取引先とでマイナス金額を負担しあうことにして、「すべて半額」にして、組合員さんと職員に売ることにしました。
 店で、そのことを案内すると協力してくれる組合員さんが多く、それこそあっという間に売り切れ、職員にはその弁当が渡らないくらいでした。三方良しという言葉がありますが、キャンセルというリスクを、組合員さん・お取引先・生協の三者で分担することができ、皆から大変喜ばれました。これを一度経験したおかげで、運動会弁当当日キャンセルOKが怖くなくなくなりました。
 このことは、コンピュータシステムがあったから素早く変更できたわけですが、そもそもの仕組み・システム構築の思想、すなわち「その日の状況に応じて、素早く変更が効く仕組み・システム」としてつくられていたからこそ対応できたのだと思います。
 通常がうまくいくのはある意味当然ですが、もしもアクシデントがあった場合でも、最小のリスクで乗り切れるように、仕組み・システムを構築し運用することが、転換期といわれる今こそ求められているのではないかと思っています。
 ㈱CMSは、そんなシステム構築の要請に応えられるよう努力しています。
 

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コメント

 以前「運動会弁当の当日キャンセルOK」と聞いたときは大変なリスクを負ってサービスをされてるんだなあ程度にしか思わなかったのですが、裏に臨機応変に対応できるコンピューターシステムの活躍があったとは驚きました!
 >アクシデントがあった場合でも、最小限のリスクで乗り切れるように仕組み・システムを構築し運用する
というのは仰るように一般の生活にも求められますよね!
 自分の生活を見つめ直さないといけないなと感じました。

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