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経営に終わりはない

藤沢武夫という、本田宗一郎とともに副社長として”世界のホンダ“の基盤をつくった人がいる。

「経営に終わりはない」とは、その、藤沢さんが書いた本〔文春文庫・438円〕の題名である。その中に、「万物流転の法則」という項があり、今の時代にこそ読まれる必要があると思った。

世の中には万物流転の法則があり、どんな富と権力も必ず滅びるときが来る。しかし、だからこそ本田技研が生まれる余地があった。だが、この万物流転の掟があるかぎり、大きくなったものもいずれは衰えることになる。その掟を避けて通ることができるかどうかを勉強してもらいたいということなのです

ホンダの各工場の大学卒の技術者を一週間缶詰にして経営について勉強してもらったときのことである。昭和34年頃の話である。

若い技術者に対して、会社の生き方ともいえる問題を問いかけ考えさせる。この藤沢さんの語りかけは、今我々が考えなければならない問題だと思えてならない。

経済が文字通り「経世済民」=民を救うべく世の中を治めることであるとすれば、経済活動を営む、企業・組織は、経営に終わりがあっては困る。
逆に、経世済民と離れ、自企業の存続のみの繁栄を図る企業・組織は終わってもらわなくては困る。


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