規模の成長と役立ちのレベルアップ
売上高が右肩上がりの成長がとまり、事業経営に行き詰ってきた企業が多い。
そのことから、合併や連合していくところもある。
右肩上がりの成長は、事業経営にとって大事なことであって、決しておろそかには出来ない。
が、その世界で最大規模の企業が行き詰まり破綻していく姿をみると、規模の成長は必ずしも経営の安定をもたらすとはいえないことがわかる。
事業規模やシェアーは、良い事業経営の要因というよりか、良い事業経営の結果としてみたほうがいいのではないか? 最近そう思うようになった。
事業規模が「縮小した」「シェアーが落ちた」、この結果は、いかなる原因でそうなったか?ということがわからなくては始まらない。
それがわからずして、「もっと大きくなろう!」「もっと伸ばせー!」「シェアーを上げよ!」ではどうしようもない。
事業規模やシェアーは究極は買い手が決めることだ。
したがって、買い手にとって買うことに魅力を感じるかどうか?
つまり買い手にとっての「価格」対「質」に勝てるかどうかだということ。
「事業規模が大きくなる」「シェアーが高まる」ことが買い手にとっての魅力にどうつながっていくのか?
そのことが明らかにされなければならない。
買い手への役立ちが先にあってこその事業経営だとつくづく思う。